入学式も終わり、いよいよ新学期が始まりました
私にも覚えがありますが、子供たちは「あ~~、とうとう始まったかぁぁ」という感じでしょう(笑)
さて、今まで何度かブログで触れてきましたが今年度から「学習指導要領」が改訂されます
今回の改訂では学習の密度はかなり増すと思っています、と言うか確実に増しています(;´Д`)
昇学館では3月から次学年の授業を始めていますので、実感も含めてその辺りの事を少しお話したいと思います←塾に通っていない方は役に立ちますよ!(笑)
例えば中1の数学だと、今まではまず「正負の計算」が中学数学のスタートでした
いきなり計算ではなくまず正と負の概念を勉強します
「東へ+10m進む、は西へ-10mと表現する」といった感じです
それから数直線を使い、「+5と-5は原点から同じ距離にある」と教えます
これはこれでかなり面倒臭いというか、「こんな教え方は逆に混乱せんか?」と私は思っているので、塾生の反応を見ながらもっと分かりやすい方法で解説しますがそれはまた別の機会に(笑)←出し惜しみ
さて、今年度からはどうなったんでしょう
中1の数学は正負の計算ではなくいきなり「素因数分解」が登場します
つい数日前まで小学生だった生徒が中学に入った途端「素因数分解」を習う訳です
うちの塾生に限って言えば「へっ?」という顔をしていました
昨年までは「南に100メートル進むとすると西に~~~~」といった授業だったのが今年は「素数とは、1とその数以外に約数を持たない数の事で、その素数で積の形にしたのが素因数分解である」なんて授業になる訳です
ん~~~、落差があり過ぎません?( 一一)
そもそも初めて聞く「素数」がよく分かってないのに135=3³×5を教えている時点で頭の中は「???」となっているかも知れません
もちろん、私はそれを分かりやすく説明しているんですが・・・(笑)←ホンマか?
で、実はそれが他学年にも影響しているんです
というのも、この「素因数分解」は今まで中3で履修する単元でした
つまり、新しい中3生の教科書は中1で素因数分解を習っている前提なので素因数分解の履修はなく、いきなり因数分解が始まります(昨年までは、素数→素因数分解→因数分解の順番で勉強していました)
これは以前から分かっていた事なので、塾では中2の段階で素因数分解を教えていますが塾に通っていない子やこれをしていない塾の子供達は面くらっている気がします
他にも中2で「四分位数」や「箱ひげ図」などの新しい単元が増えているので、塾ではこれらの単元を3月中に教えています(これを移行措置を言います)
こんな例は他にもたくさんあります
文科省にも思惑があるんでしょうが、何故いきなり「素因数分解」が登場するのかその意図がよく分かりません
何故なら素因数分解に続く因数分解は中3で習うのですが、因数分解を習う頃(2年後)には1年の最初に習った事なんか忘れてませんか?(;’∀’)
なので、要所要所で反復してしっかり定着する必要があるでしょう
では、次回は英語編をお届けいたします(^-^)