今日から12月、早いものです(^_^;)
中学3年生にとって、12月は私立高校の受験校を決定する大切な時期となります。
2学期の内申がほぼ出揃うこの時期から、本格的な志望校を絞り込んでいきます。
今年度から公立高校の前期受験制度が始まりますが、私立高校選択にその影響は今のところあまりないように感じます。
前回、お知らせしたように今日はそのお話しを少しさせて頂きます。
本来、後期受験を実施していた各高校が、今年度から80名の枠を前期試験として前倒しで受験出来るというシステムに変更になりました。
よく保護者の方から質問を受けるのですが、これは公立高校受験をするものにとって有利なのか?
答えは「ノー」です。
入学者数が増えるのあれば別ですが、本来の合格者の内80名を早く決めてしまおうというだけの事ですから、入試に関してメリットはありません。
敢えてメリットを上げるとするなら、前期試験で合格した者は少し早く受験勉強から解放される、それだけの事です。
では、何故このようなシステムに変更になったのでしょう。
それは私立高校の専願者数を少しでも減らして、公立高校に呼び込む!
そういう事だと思います。
本来なら私立を専願で受験したであろう生徒を、前期に受験を実施する事で公立校に鞍替えさせる。
もし不合格でもその生徒は後期に受験するので、私立への流れは断ち切れる。
これってどうなんだろうか?と考えてしまいます。
たしかに今は助成金が大きく影響して私立校への風が吹いています。
ですが、公立校へ生徒を呼び戻したいのであれば、しっかりとカリキュラムを見直し学校のクオリティーを上げる事で公立校への志願者を増やす
これが王道だと思います。。
どうも私には小手先の技を使っているような気がしてなりません。
前期入試のシステムも受験科目は英・国・数の3教科、それ以外の教科は内申点を倍付けする、といったよく分からない制度になっています。
しかも入試は50点満点の150点です。
受験しやすいような配慮、と言うか受験への呼び水に過ぎない空気をバンバン感じます(>_<)
生徒の立場を考慮しているとは到底思えない。
疑問だらけの制度だと感じているのは、私だけでしょうか・・・・?